三百年の月日に流され、アラウディが他人を拒んだせいもあり、俺達がいた頃よりすっかり荒んで見る影もなくなったかつての居城。その中を二人でゆっくりと歩いた。ああ、アラウディは始終俺にくっついてたし、浮いてるわけだから、歩いたって表現は俺だけになるけど。
 バキ、と崩れた足元の床板から冷静に足を引っこ抜く。「ひどい有様だな」とぼやく俺にアラウディが首を傾げた。俺が着てくれと言ったからあの紫のドレスを着て頭にハットをつけている。うん。よく似合ってる。
『誰か、入れた方がよかったの?』
「…いや」
 パキ、と絵画の残骸を踏みつけ、緩く頭を振る。
 居住区ならまだしも、アラウディの部屋に手をつけられでもしたら、俺だって同じことをしていたろう。ここから人を追い出していた。アラウディは俺との想い出とその場所を守っていたんだ。三百年の間ずっと。
 かつての想い出を辿りながら、面影など残していない屋敷の中を歩いて回り、すでに庭とも言えない緑の敷地に出た。
「どこがどこだか…」
 さっぱりだな、とこぼして草木の中に分け入る。城を確認しながら場所的にこの辺りが三つ葉がたくさんある庭園のはずなんだけど、と足元に目を凝らす。草木が伸び放題になっていて鬱蒼としているし、三つ葉なんて見つけられない。ましてや四つ葉なんて。
『ねぇ、これからどうするの? ずっとここにいてくれるの?』
 ふわり、と視界を踊った紫色の生地に視線を上げる。アラウディが至近距離でじっとこっちを見つめていた。「ああ、そうだな。ずっとここにいる」『本当に? 食べ物とかないよ。僕は平気だけど、君が』「大丈夫だよ」余計な心配をしているアラウディを笑ってやる。
 そんなこともう問題じゃないんだ。言ったらお前が渋るだろうから、最後まで言わないけど。
 ガサガサと草を掻き分けて砂利道に出て、あーあ、とくっつき虫だらけの外套を叩くと、帯刀している青い鞘が見えて、衝動的に鞘ごと真っ二つにしてやりたくなったけど唇を噛み締めて堪える。

 あの日。父親に呼び出しを受けたあの日。朝からアラウディの部屋に押しかけて満足するまでキスをして、めんどくさいけど行ってくるよと部屋をあとにしたあの日。継承の儀を拒み、俺は当主になる気はないと告げた、あれが、アラウディを殺すことになってしまった。
 もう少し考えて言葉を選べばよかったと、今もずっと後悔している。
 妻を選べ子供を作れと馬鹿みたいにそればかりの父親に呆れ果てて、継承の儀だけでも先にと言ってきたその言葉を一蹴した。親父がショックを受けた顔で部屋を飛び出したのを最初は止めず、それから、遠くなっていく足音にまさかと背筋が寒くなって俺も部屋を飛び出した。
 親父の手には青い鞘に入った剣が握られたままだった。
 まさか、まさか。いや、きっと違う、そうであってくれ。祈りながら使用人のための狭い通路を疾走する。
 悪い予感は当たる。
 メイド達の驚いた顔はアラウディの部屋へと続く螺旋階段へと向けられている。俺より先にここを通るのにふさわしくない誰かが通ったのだ。親父が、アラウディのもとへ向かったんだ。剣を持ったまま。
 冷えた背筋と裏腹に熱い身体に、螺旋階段を響き渡ってきた怒号。親父の声。
 間に合え、と力の限り石の階段を駆け上がる。
 おかしいな、こんなに長い階段だったっけ。いつも軽く行き来してたはずの螺旋階段が今は無限階段のように永遠に続くもののように思え、いつまでたってもアラウディのもとに行けないような、そんな気がした。
 狂った高笑いの声が螺旋階段を反響して耳を突く。
 開け放たれたままの木目の扉が見えた。床に崩折れているアラウディが見えた。着替えの途中だったのか、そこへ親父が入ったのか、裸同然の格好だった。白い肌を似合わない赤い色が伝っている。
 震える腕を伸ばす泣きそうなアラウディを抱き止める。
 ぬるりと掌が赤い色で滑って、真っ赤に染まった掌に、絶望が、心を覆った。
 アラウディはもともと身体が弱い。普通の人間でもこの傷で医者のもとに運び込まれて助かるか分からない。そんな傷をアラウディが負ったら。
 背中から腹にかけて刃が貫通したのか、前も後ろも蛇口を捻られたように赤い色が溢れていて、懸命に止血したって、到底、間に合わない。
 もう、間に合わない。
 そばにはあの剣が転がっていた。儀式用で特に実用性もないお飾りの剣。その刃がアラウディを貫いたんだろう。
 赤い色で濡れている剣。歪んだ顔で笑って目が覚めたかというろくでなしの声。
 憎い剣の柄を握って顔を上げ親父の首を刎ねた。ごん、と醜い形相の頭が転がった。それでもアラウディを害された悲しみや憎しみは少しも癒えることはなかった。
 アラウディは最後に言った。自分が死んでも、他に誰も作ってほしくない、と。それが最後のわがままだ、と。
 僕だけを愛して。そう言って笑った青白い顔に、愛してるとこぼす最愛の恋人に、俺は。

?』
「ん」
 ふと意識を今に戻すと、ふわふわした存在のアラウディが『別に、無理をしなくていいんだよ』と言う。何が、と首を捻って、カラ、と音を立てたものに視線を移した。骨があった。アラウディの骨。あのあと息をしなくなったお前に服を着せて、ベッドに寝かせて、俺は。
 …そこから先は断片的な記憶になっていた。順序立てて上手く思い出せない。アラウディがいなくなった現実は記憶するに値しないものだったってことだろう。それならそれでいい。
 親父が死に、嫡男である俺が継承を辞退したことで、一族内で当主の座をかけた内紛があったことは知ってるけど、その程度。結局それが原因でただの浪費戦を展開し、当主が決まらないうちに生活がままならなくなり、没落した。そんなくだらない理由だったんだ。そんなくだらないことで馬鹿みたいな生活をしている貴族なんて滅びて当然だ。
 かく言う俺も。守るべき人を守れず、守るべき家に鉄槌を下した。
 全ての原因は俺であり、アラウディでもある。
 三百年前の愛と悲劇。それがこの城を朽ちさせ、貴族の血を絶やそうとしている。
 もうどうだっていいけど、とベッドに転がる。
 腐臭。凝り固まった落ちない血の黒。年月に侵食された朽ちていく風景に、骨の白。
 一番気に入ってた紫色のドレスを、人形みたいにくったりして動かないお前に着せて、泣きながら、愛してると吐き出しながら屍にキスをしていたかつての自分。あのときの、胸に穴が開いた気持ちを今でも思い出せる。
 指先でそっと骨の色をなぞる。
 俺には、この骨にアラウディの肉がついて、きれいなドレスが纏われ、ぱち、と目を開けて俺に微笑みかける、そんな光景がありありと見えていた。
「アラウディ」
『うん』
「今、なんじ」
『…ちょっと待って』
 するりと離れたアラウディが石の壁をすり抜けていった。すぐに戻ってきて『陽が暮れてきたよ』と俺に纏わりつきながら囁く。もう少し。もう少しここにいて、お前と一番時間を過ごしたこの場所で、昔を懐かしみながら。そして、夜になったら。
 触れることの叶わない霊体のアラウディに触れようと手を彷徨わせても、細い指が俺と絡み合うことはない。
 代わりに骨に触れる。俺が触ったことで砕けてしまった部分もある。それでもアラウディが満足そうだったから、白い頭蓋骨に口付けて舌を這わせた。なんの味もしない。ああ、埃っぽい、くらいか。
 邪魔になる外套や荷物を放置して、夜が訪れる前に部屋を出て、さらに螺旋階段を上がって屋上へ続くはずの錆びついた扉を蹴飛ばした。ビクともしない。『待って』ふわりと袖を揺らしながら手を伸ばしたアラウディが何か念を送ると、ギギギ、と軋んだ扉がバキンと音を立てて錆びついた蝶番を落とし、ぎこちない動作で開いていく。
「便利だなそれ」
『言っておくけど、これ、疲れるんだよ』
 呆れた顔をしたアラウディにそっかと笑って外へと一歩踏み出す。
 ずっと雨ざらしになってきた石の城、その上部はひどい有様になっていた。あちこちが陥没しているし崩れている部分も多い。石橋を叩いて渡る、くらいの心積もりでいないと体重を預けた瞬間崩れる場所もあるだろう。
 夕暮れの景色の中、慎重に歩みを進めた。カツ、と剣先で石を叩いて音の響きぐあいで判断しながら屋上を行く俺に、歩く必要のないアラウディがふわふわ漂いつつ首を捻っている。
『何しに行くの?』
「さて、なんでしょう」
『何それ』
 ふっと笑ったアラウディの女の子の顔が愛しくて、今すぐ抱き締めたくなったけど、我慢。どうせまだ届かないんだ。届くようになってからめいっぱい抱き締めよう。
 チカ、と視界を射す斜めの光が眩しくて目を細めた。
 かつての面影などない庭だった荒れ果てた草木の自由地帯のその向こう。丘に沈んでいくオレンジの太陽。
 今更声を高らかに語り合う言葉もなく、俺達は寄り添ったままじっと同じ空の下の同じ夕陽を眺めていた。
 やがて東の方から月が昇り、丸い形の月に、幸先いいなぁと思いながら、屋上で一番高いだろうと思われる塔の上まで移動する。
『ねぇ、何するの?』
 さっきからふわふわ忙しなく俺の周りをたゆたっているアラウディに苦笑いをこぼす。「なんだと思う?」『…分からないから訊いてる。もう夕陽は見たし、月だって昇った』「そうだな」『君は、いい加減食事を摂らないと』「大丈夫だよ。もういらなくなる」え? とこぼしたアラウディを追い越して階段を上がりきり、折れているポールを蹴飛ばして折った。国旗か何かが飾ってあったんだろうけど邪魔。
 カリカリ、と鞘から剣を抜くと、夜の静寂の中にキーンと微かに響いた。
 月明かりに照らされているこの剣を折り、これに刺されて死んだが故にこれに囚われているアラウディの魂を解放する。そして。
 怖いか? と自問する。いや、と自分の中で首を振る。俺は自分で終えるだけだ。親父に襲われて刺されたアラウディの恐怖とは比べ物にならないさ。
「俺のこと好き?」
『…好きだけど』
「三百年たってもまだ愛してる?」
『そうじゃなきゃ、僕はここにいない』
「そうだな。だからアラウディ、まずはこの剣からお前を解放する」
 ふわりと漂って俺の前までやってきたアラウディが首を捻った。『どうやって』「折る。それで終わると思う」『…僕の大部分は、この城に囚われてるんだよ。そっちは?』「俺の力でこの城を解体っていうのは無謀だから、そっちは年月に任せる」『……何それ』ぶすっとした顔のアラウディに唇を寄せてもキスはできない。それが歯痒い。
「さっき言ったろ。それまで俺がずっと一緒にいる」
 聡いアラウディはそれではっとしたようだ。俺がしようとしていることに気付いたんだろう。『まさか、』抜き身の剣を掲げる。鞘の方はいらないのでポイっと塔の上から放った。三秒くらいあとにガシャンと軽いようで大きな音が響く。月明かりに照らされる地面の上で鞘が割れていた。三百年、さすがに限界だったんだろう。この分なら剣だって折れるさ。
 視界の中に割り込んできたアラウディが必死な顔をしていた。『そんなことしなくていい』と俺を引き止める姿に笑いかける、俺が泣きそうなのか、アラウディが泣きそうなのか。
「お前以外愛さない。最後まで愛したまま死んでみせる」
 柄を握り締めて剣の先を自分の腹部に当てた。『待って、待ってお願いっ』お互いに触れられないが故に言葉でしか制止ができず、それを聞かないまま、ふらりと一歩踏み出す。ず、と剣先を自分の中に埋めながら、かつてアラウディが経験したはずの灼熱と痛みに意識を焼かれながら、月を振り返る。
 アラウディの髪の色。プラチナブロンドの丸い月。それを背中にしているアラウディが天使にしか見えない。
 きれいで、かわいくて、一途で。俺の最愛のひと。
「すぐ戻るよ」
 ごふ、と咳き込んで口の中を血の味で埋めながら、柵も何もない塔の端に立ち、ふらりと重心を後ろに傾け、俺は落下した。
 俺の名を呼んで叫ぶアラウディの悲鳴と泣いた天使と丸い月を見上げながら、剣折れろよ、と祈りながら、三秒後、俺は地面に激突して、意識を飛ばした。
✙  ✙  ✙  ✙  ✙
 バン、か、ドン、か、二つを合わせたような激突音がして、背中が凍った。
っ!!』
 悲鳴にも似た声で彼を呼んで僕も落下した。
 重力に囚われない僕の落下と重力加速によって落下したでは何もかもが違いすぎた。
 、と泣きながら手を伸ばしても触れることができない。触れたいのに。すごく、触れたいのに。
 自分に剣を刺したまま背中から落下した彼。その重みと衝撃を受け、僕を縛っていた剣は折れていた。そして、彼も折れていた。手足が変な方向に曲がって、彼を飾るようにばっと飛び散った赤い色が目に痛かった。剣を刺したまま地面に激突した衝撃で傷口から内蔵が飛び出しかけている。
 僕の見ている前で、地面に打ちつけられた背中と頭と剣の刺さった腹部から、赤い色が惜しみなく流れて地面を染めていく。
 こんなの。こんなのって。
?』
 震える声で何度呼んでも返事がない。
 う、としゃくり上げる自分の口を掌で押さえる。
 こんなこと、僕が、望むはずもないのに。
 たとえ言葉だけでも、ずっと一緒にいるって言ってくれて嬉しかった。僕以外愛さないという約束を果たした君が愛しかった。三百年も待ったけど、ここまで来てくれて、嬉しかった。全部思い出してくれて、好きだと、愛してると言ってくれて、嬉しかった。
 たとえこの城が朽ちるまでまた一人残されたとしても、大丈夫。そう思っていたのに。
? ねえ、起きて。おきて』
 触れられない彼を揺さぶって起こしたかった。目を開けてほしかった。
 こんなに壮絶な死に方を選んでおきながら、彼の表情は優しい。血色で顔を汚しながらも満足そうに微笑んで死んでいる。
 涙が止まらない。
『あーいって!』
『、』
 地面に吸い込まれては消えていく透明な自分の涙を眺めていたときだった。彼の声がしたのは。ぱっと顔を上げるとふわりと涙が散った。『いってー最悪、ちょー痛い…』と背中をさすっている彼は死ぬ前の格好ではなく、あの頃の、物のいいスーツを着ていた。
 だ。がいる。
 ずっと一緒にいる。そう言った彼の言葉は、本当になったのだ。強い想いを残してこの地で死んだ。だから彼もこの地に囚われて、僕と同じく、ここが朽ちるまで縛られ続けるのだ。
?』
『ん』
 まだ痛いって顔で背中をさすっている彼に抱きついた。今度は触れた。ふわふわと頼りない感覚でも、霊体同士で触れ合うことができた。『馬鹿っ、馬鹿な、ことを』としゃくり上げて泣く僕に彼は困った顔で笑って『まぁ、確かに馬鹿なことだけど。これが一番いいって思ったんだよ』と僕の額にキスをする。『口開けて』と言われて素直に口を開けて舌を出して彼を求めた。触れた。たとえ頼りない感覚でも、触れた。
 もう病弱とは無縁になった幽霊の身体はこういうときに都合がいい。どれだけキスをしたって辛くないのだから。息だってしなくていい。際限なく口をくっつけてずっと求めていられる。
 セックスはできるのかな、なんて思いながらスーツの背中をぎゅっと抱き締めた。
 ソーンベリー・カッスル。かつての僕らの愛を知っているこの城がいつ崩れるのかは分からない。十年後かもしれないし、百年後かもしれない。たとえそれ以上の年月がかかったとしても、僕は、僕らは、飽きずに毎日を過ごすだろう。
『ん、』
 スカートの中に入り込んだ手に自然と声がこぼれた。『できると思う?』と神妙な顔つきの彼に腿を撫でられる。内側のやわらかいところを刺激されながら『分かん、ない。でも、きっと大丈夫』と希望でしかないことを言う僕に、彼は笑った。『俺も大丈夫だと思う』だってこんなに抱きたいんだから、と囁いた彼の温度。最初より少しずつお互いに鮮明になっていくものを自覚しながら、かつて三つ葉の畑だったところで、僕はまた彼に抱かれる。
 いつか、この城とこの地が朽ち果てる、その日まで。僕らは愛と永遠を生きるのだ。
 スカートの中に埋もれた彼が腿に舌を這わせると身体が反応した。ドレスの上からでも触れられれば乳首も硬くなるし、下着の上からでも舐められれば自然と吐息がこぼれている。『感じる?』『ぅ、ん』指でつつかれてヒクリと震える僕にが意地悪な顔をしている。
『三百年ぶりかぁ。なぁ、俺下手くそになってたりして』
『…知らない』
 ぷいと顔を背けた僕に『とりあえずがっつくんでよろしく』さらっとそう言ったが下着を指で引っかけてずり下げた。足の付け根に絡みついてくる熱い舌に喘ぎながら視線を彷徨わせると、頭上に月があって、空があった。それだけは三百年前と変わらない。そして、僕らの愛も。
 三百年、待たされたけど。僕を失って自暴自棄になった君がふらっとここを出て行って、そのまま帰ってこなかったあの日から、君の帰りを待っていて、よかったな。
『あい、してる?』
『愛してる』
 重力の縛りがなくなったからこその体位で彼に貫かれながら喘いだ。やっぱり気持ちよかった。もう食べる必要も出す必要もないのに愛液だけは別物みたいだし。
『ぼくも、あぃ、して、る…っ』
 きれぎれでもそう伝えた。パン、と腰を打ちつけられて腰が跳ねる。『あッ、あァ』とはしたなく喘ぎながら前立腺を抉る彼の先っぽを感じる。熱い。まるであの頃に戻ったみたい。
 ビクビクと痙攣する腰と熱く昂った半身がもう限界だと告げていた。
 がっつく、と言った彼は宣言通り遠慮なく僕を貫いて揺さぶって一度目の絶頂に追い詰め、休む暇なく猛った雄で僕の中を突いてくる。
 三百年ぶり。信じられない。昨日のことのようにこの快楽を身体が憶えている。
 病弱とさよならをした身体は二度目三度目と絶頂を迎え、彼は飽きることなく僕を犯し、僕も飽きることなく快楽によがって喘いだ。限界はなかった。気持ちいいものは気持ちいい。おいしいものはおいしい、それと同じ。
 あの頃と変わらない月が月光を落とす中で、僕らは飽きることなく身体を重ね続け、愛を紡ぎ続けた。  

月光小夜曲 愴愴