人を、殴り続けて、トンファーが馬鹿になったのは初めてだった。
 骨をへし折り、頭蓋を砕き、肉が裂けるほどに渾身の力でもって鉄の棒を叩きつけ、大人数相手には玉鎖とロールで対応しながら、できる限りをこの手で、この身体で殺して回った。
 こびりついた血と肉片で使い物にならなくなった、銀色だったはずのトンファーの片方を投げ捨てる。「ロール」かざした手の上で、メキョ、と変な音を立てて巨大化したロールは僕の合図で暴走した。僕の心情にシンクロして怒りで我を忘れている。そのまま館の正面階段に突っ込み、天井のシャンデリアを落下させ、装飾品その他を破壊しながら、針の飛び出た球体として高速回転しながら壁を粉砕して進んでいく。
 スーツ姿の多くの死体が転がり、もう立ち上がらない人間を踏み潰し蹴飛ばして歩く。
 臆病者の幻術使いは自分の館に逃げ込んだ。ろくに使えない部下が数だけ押し寄せたところで無駄だ。僕に敵うはずがない。嫌いだからこそ幻術には詳しいんだ。それがを侵して壊したのかと思うと、勝手に顔をがひきつって歪むくらいには怒りを、いや、怒りを通り越した怨みすら感じる。

 僕が愛した人が壊れた音を聞いた。
 薄い氷が割れるような音と、細い糸がまとめて引きちぎられたような、妙な音だった。あるいはその生々しさを語るなら、血管が引きちぎられる音だったと表現した方が近いかもしれない。
 何をしたのかと襟首を掴んで問うた僕に、六道は言った。あのまま逃がしたのではボンゴレの面子が立たない。だから、一矢報いたのだ、と。
 それまで彼は頭の中を弄られていた。白蘭に関する記憶を引き出そうと、その意識を過去の記憶に戻らせて再生させられていた。テープを巻き戻して見たい場所にセットしてから再生するだけの、都合よく意識を引きずっていかれる幻覚漬けの状態。そこで一矢報いるには、あの壊れた音を説明するには、一つしかない。
 六道がそれまでの幻覚汚染から掴んでいた彼の精神。それを引きちぎって、破壊したのだ。

(殺してやる。絶対にこの手で殺してやる)
 僕の殺意を受け取ったロールが針の先を伸ばした。さらに破壊の射程距離が伸びる。いっそこの館ごと包んでしまえば早いし鬱陶しい幻術も弾けるけど、裏球針態は匣を一つ駄目にするし、手持ちはこれ一つだ。それは六道を殺すそのときまで取っておきたい最終手段。
「全て壊せ、ロール」
 この館も、ここにいる人間も、全て。
「ひどいことしますねぇ。おかげでミーのうちがぐっしゃぐしゃです」
 突然沸いた声にも慌てず騒がずロールの針で突き刺した。が、その辺の雑魚ではなかったらしく紙一重で避けられる。
 カエルの頭を被ったおかしな奴は何度か見かけているから知っている。六道の一番弟子とかいうろくでもないのだ。
「六道の馬鹿はどこにいるわけ」
「教えられませんー。あんなおかしな頭の人ですけど、アレでもミーのお師匠様なので、そう簡単には売ってあげられません」
 なので、お相手願います、と匣にリングを押しつける相手に目を眇めて一本だけになったトンファーを構える。
 一番弟子だけあってそれなりに楽しめる闘いができたけど、所詮その程度、最終的には僕がカエルの頭を叩き潰したことで決着した。
 肉片のこびりついたトンファーを振るってももう血の赤も落ちそうにない。グリップが脂で滑るようになってきたら捨てどきだ。予備は匣の中に入っているから問題ない。
 使い物にならなくなったトンファーをぶん投げるとカンと高い音と共に弾かれた。最初から当たるとも思っていなかったので目もくれてやらない。
「ひどいことをしますね、君は」
「さっさと出てこないで弟子なんかぶつけるからだ」
 観念したのか、ようやく出てきた六道を睨み上げる。すでに幻覚空間を作り上げ僕をどこかの空間に放り込んだらしい六道は相変わらず気に入らない笑みを浮かべていた。「彼を壊したことがそんなに気に入らなかったので? ただの友人でしょう。この先この世界で生きていれば、部下や友人を失うことなど何度となくありますよ。乗り越えていけます」勝手に解釈して勝手に演説を始める六道に匣にリングを押しつけて新しいトンファーを呼び出し、ぱしっ、と両手でそれぞれキャッチする。
 友人。部下。
 その程度の存在なら、僕だってここまで馬鹿にはならなかったさ。
 血の赤を浴びすぎて、鼻が麻痺している。嗅覚は頼れそうにない。血を吸ったスーツはどことなく重く、べたつく。触覚も曖昧だ。指先や足先の些細な神経がどうにも感じ取れないということは、自分で思っているより身体は疲れているのかもしれない。
 連続してここまで人を殺したのは初めてだ。百を数えた辺りからもうその先を数えるのはやめたけど、もしかしたら四桁に届いているかもしれない。
 思って、どうでもいいと切り捨てた。
 今更どれだけ殺そうと生かそうと同じことだ。興味もない。
 さく、と草原を踏みつける。本当なら瓦礫や砂埃で埋まっているはずの壊れた風景がエデンのような園に変わっている。色とりどりの草花。赤い林檎の木。金色の空。飛ぶ白い鳥。そのできすぎて不自然な景色の中で、僕は全身全霊をかけて、六道の奴を殺すのだ。
「恭弥知ってる? ノアの方舟の話」
「…知るわけがない。何、その突飛な話題はさ」
 話題を振るにしてももう少し面白いものはないのかと思う一言だった。
 狭いベッドの中で寝返りを打った彼がそう筋肉があるとも言えない腕で僕のことを抱き寄せる。暑いのか熱いのか、よく分からない。「その昔、人間の業に呆れた神様が、一部の人間と動物だけを救って、あとはみーんな大洪水で全滅させたって話だよ」「ああ…あったね、そんなの」それが? と半眼を向けると、彼は笑った。かっこつけてないその笑顔の方が僕は好きだ。
「その人間の業ってやつがさ、快楽刹那主義に溺れたからなんだって説があるんだ。特に男同士のこういうコト」
 つつつと胸から腰、腰から腿へとなぞる指を捕まえて握り込む。「へぇ」と関心のないような平坦な声を返しながらも、心臓はざわついていた。
 それで何が困るのか、というのは薄く理解できる。
 誰が誰を愛そうがどうでもいいけど、男が男で完結してしまえば、そこに子孫は生まれない。つまり、それが蔓延すれば人間という種としての存続にも関わるわけだ。
 だから神は全てを水に流した。その罪も存在も。選ばれた純粋なもののみを方舟に乗せて残して。
(確かに、知ってしまえば、これも悪くない)
 捕まえた指を口元に持っていって唇を寄せる。仕事柄気を遣っているのか節くれも目立たないつるっとした手だ。僕の中に埋める右手はいつも爪が短く切り揃えてあって磨かれている。今日も僕の中をしつこく弄った、僕の粘液で汚れたこの手がコーヒーを淹れるのかと思うと、よく分からない気持ちになる。それは恐らく人を殺すことのできるこの手が君の背中を抱き締める、そのときに抱く気持ちに似ている。
「だから、なんなの」
「別に。それだけ」
 項にキスされた。ぬるりと肌を這ったのは舌先だ。
 握っているだけだった指を解くと自然と絡めて握り合っている。
 いつまでも項を這う舌がもどかしくなって振り返りざまキスをした。
 馬鹿みたいに求め合って、もう一回という流れになり、今度は前からがいいとねだって彼を受け入れる。
 なんで前からがいいかって、後ろからされたんじゃ、の顔が見えないから。
 誰かを殺すことなんて簡単なこの手が、今は白い色をして、僕と同じくらいの男の背中に爪を立てて快感に耐えている。
 擦られると腰辺りが疼き、どうしようもなく射精感を誘う場所がある。最初は指で執拗にそこを攻められる。指を三本銜え込むようになったらたいてい一度はイってるから、漏れた粘液をローション代わりにして、今度は彼の熱を受け入れる。身体が敏感になってるときはここでまたイく。抉りどころが悪いと、快感的に言ってイイと、ここからほぼイきっぱなしになる。
 内側の纏わりつく壁を引きずりながら抜ける寸前までゆっくり持っていかれ、普段の役目である排泄感と突き込まれ感じる場所を擦られる快感が交互に何度も訪れる。我慢ができなくて剥き出しの肩に噛みついた。それでも声は殺しきれなかった。びく、と震えた自分の脚が日常とはかけ離れた形で押し広げられているのが見えると、その中心で興奮しっぱなしの自分と、その向こうにある彼と僕の結合部を見ると、目の前がくらくらと揺れた。
 引き抜かれそうになっては根本まで押し込まれる。何度もそれをされているとあっという間に意識が追い詰められた。自分が声を抑えられているのか、どんなふうに鳴いているのか、曖昧だ。
(中に、ほしい)
 最後に働いたのが思考なのか本能なのかはよく分からない。ただ、取れちゃったと一度抜いた彼の手にゴムがあって、白く濁った体液をたたえる様に、そう思った。
 あんなにたくさん。もったいない。
「そのまま」
「え?」
「なかに、いれて、だして」
 手を伸ばして首を腕で絡め取ってベッドに戻す。「きょーや」と戸惑った顔の彼に「いいから、いれて」と自分から脚を広げて彼の腰に押しつけた。
 うわ言のように中にと口走り続けたせいか、彼も限界だったのか、息が苦しくなるような律動のあとに望んだとおりに中に出された。瞬間、僕の内側はその熱く迸った刺激に震えて収縮してさらに彼の射精を誘い、その熱さに、銜え込んだ彼が脈打つ度に、僕も精を吐き出して自分と彼とを汚した。
 長い絶頂だったと思う。お互い何分も動かなかったし、動けなかった。
 はー、と震える息を吐き出しながら、彼の手の中でまだ勃ったままの自分がおかしくて唇だけで笑う。
 今イッたのに、まだ足りないって、身体が言う。
 僕は絶倫じゃない。彼も違うと言う。二人でこれまでの自分を振り返って揃ってそう言うのに、性欲の塊みたいに半身を昂ぶらせたまま、萎えることもない。

 余韻を引きずって震えている手を伸ばす。汗ではりついた茶色の髪を払って「キス」とねだると、望んだとおりにキスされた。あちこちに。額にも、鼻の頭にも、頬にも、唇にも。やめろと言わない限りいつまでもどこにでもキスしそうだったから耳たぶに触れたときに「もういい」とぼやくと、彼は小さく笑って最後に唇にキスをした。
 …性に溺れて。永遠にこうやって抱き合いたいとさえ思いながら、彼の明日の仕事と、僕の仕事の都合が邪魔をして、熱くとろけるような時間は終わりを告げる。
 はぁ、と息をこぼしてトンファーを落とした。構えていた腕はぶらんと力なく垂れ下がる。
 それまで持ち堪えていた腕は肩の筋繊維と骨ごと破壊されていて、一度気を緩めたら、もう動きそうになかった。
 腕一本と肋骨の骨をいくつか。それから片耳。それだけ犠牲にしたが、六道をこの手で殺すことができた。
 偽物じゃない。幻覚でもない。本物だ。不本意ながらもそれなりに長い間ボンゴレ内でやってきた相手だから分かる。僕が握り潰した心臓は、本物だと。
 はー、と震える息をこぼして膝から崩れ落ち、すぐそこで死んでいる六道の絶叫の顔を眺めて、ぐっと腿に力を入れた。一度立つのに失敗して、赤く汚れた手で膝小僧を握り締める。立て、と。
 休んでいられない。それなりに傷を負ってしまった。それに、ボンゴレ内の守護者同士で争った。殺し合った。誤魔化したところで無駄だ。この館が僕の手で破壊されたことなどすぐ調べがつくだろう。
 その前に行かなければ。彼のところへ。
「ロール」
 呼びかけてみたけど返事がなかった。睨むと、地面に転がってもう動けないとばかりにぴくりともしないロールがいる。今の闘いで死ぬ気の炎を使い切ったのか、ガス欠らしい。
 ちっと舌打ちしてロールを匣に戻し、歩く度に痛む胸を抱えながら何とか歩き続けた。
 がいる場所など、分かりきっている。
 途中で持たされている無線が鳴った。『雲雀どこだ! 今アジトがミルフィオーレに襲われてる、応援に来てくれ!』山本か笹川か獄寺か。片耳しか聞こえないと音の感覚が曖昧で誰の声かもよく分からないけど、僕にはもう必要ないものだったから、ポイっと小さな黒い端末を放って革靴の踵で踏み潰した。
 でも、そうか。ミルフィオーレはボンゴレの強襲に出たのか。そりゃあ、そうか。白蘭にとっても彼は大事だったんだ。取り戻しに来るくらいには。失ったなら、許せるはずがない。
 好都合だ。これでミルフィオーレの人出は少ないし、ボンゴレは敵勢の対応で手いっぱい。僕と六道が応援に来ない理由を知るとしてもまだ時間がある。その間に。
 リングの扱えない彼が戦場に連れ出されている可能性は低い。ミルフィオーレのアジトとして候補に上がっていたビルに行けば見つかるかもしれない。
…」
 ゆらゆらと揺れる視界の中、遅いと感じる動きでスーツの上着を脱いで落とした。匣だけズボンのポケットに突っ込み、シャツの袖を破って出血の止まらない耳を覆うようにして頭の横で縛る。
 やはり聞こえる音が変だ。聞こえないよりはマシだけど、片側だけっていうのは厄介だな。
「ロール」
 あまりに遅い自分の歩みに苛々して匣に指輪を押しつけてロールを呼んだ。クピ、と弱々しい声で返事をしたロールを自分が乗れるくらいの大きさまで巨大化させ、ふわっと浮かばせて移動する。徒歩より遥かに早いが、ドクドクと胸の動悸が止まらない。折れた骨が肺辺りに刺さっていて、血が呼吸器官を圧迫している感触かもしれない。
 ガス欠に無理を重ねている。これも長くは続かない。その前に。どうか。かみさま。
(神なんて、死ねばいい)
 願った自分を殴りたくなりながら、見えてきた白いビルの屋上に目を凝らす。緑の庭園になっている、そこに、誰かいる。
 僕には直感でそれが彼だと分かった。
 真ん中に小さな湖。それを取り囲む白い煉瓦の縁取り。さっき六道が見せたものより白に偏った楽園は緑で溢れ、湖の前に、彼がいた。誰かと戯れていた。確か、ミルフィオーレ内で実質二番目の権力を持つ、ユニとかいう。
 彼が笑っている姿を見たからか、意識が緩んで、ロールが消えた。そう高さはなかったけど湖の中にドボンと落っこちて冷たい水が傷に沁みた。痛い。
「ユニ、誰か落ちた」
 ああ。の声がする。片耳でも聞き取れる。よかった。
 靴の先が底についたのでなんとか蹴飛ばし、片腕で水をかいて水面に顔を出し、彼を探した。白い服に包まれた手がぶんぶんと振られている。「おーいこっち! こっちだよ!」手を振る姿に目を細めて爪先で底を蹴る。
 の後ろでユニって奴が顔色を曇らせていた。ミルフィオーレ内で二番目に発言力があるという少女は、僕と彼のことを見守っているだけで、手出しはしようとしない。それが今は助かった。
 なんとか溺れずに淵まで辿り着いた僕の腕を取って引き上げながら、彼が言う。「大丈夫?」と。答える間もなく「怪我してる。痛そう」とこぼした彼が少女の方を振り返って声を上げる。
「ユニー、知らない人だけど、怪我してるから、手当してもいいよね?」
「…、」
 知らない人。
 ……分かっては。いた。頭では。彼の記憶はもう壊れていて、僕と身体を繋げたことなど、忘れていると。愛し合ったことなどなかったことになっていると、頭では理解しているつもりだった。
 だけど、身体はずっとそれを拒否したがっていた。
 僕のことを忘れているなんて信じたくなかった。もう僕との時間なんて何も憶えていないんだなんて思いたくもなかった。もう彼のコーヒーが飲めないなんて、あのすました笑顔さえもうこの世界には存在しないんだなんて、認めたくなかった。
 腕を引っぱられたけど、それ以上はどうすることもできなかった。這い上がる力なんてない。もう限界が近いのだ。無理を重ねた。
 せめて最後に君が見られたらと思っていた。でも、白い色の服を来て僕のことを知らない人だと言い、子供みたいに振る舞う君が、悲しくて、寂しくて、どうしようもなく苦しくて、辛かった。泣きたいくらいに。

「え?」
「……ごめんね」
 動く方の手をすっと掲げる。「ロール」とこぼした僕の目からは涙が落ちた。ほんの小さなハリネズミで今にも消えそうだったロールが、僕の意志を受け取って最後の力を振り絞る。
 球はいらない。ただ、その針の一本さえあれば、それで。
 どす、と鈍い音。
 僕を抱え上げようと両腕を回していた彼と、自分を、ロールの針で貫いた音。
 え、とこぼした彼の口の端から赤い色が伝って落ちた。僕の掌から生えた拳くらいの直径のある鋭利なハリネズミの針を、ずぶずぶと彼と自分の中に楔のように沈めて、掌が彼の背中につくまで侵攻をやめなかった。
 ぺたり、と掌が触れた頃には、針は彼の背中から胸へ、僕の胸から背中へ、一直線に貫いている。
 ごほ、と咳き込んで痛みで顔を歪め、バランスを崩した彼を抱き締める。
 僕の痛覚はとっくに麻痺していた。片腕はもう動かないし、耳も馬鹿になり始めている。水に晒されて体温も曖昧だ。胸はずっと苦しかった。肺に血でも溜まり始めているのだろう。
 今と同じ苦しみを味わえているというのなら、この苦しみは、悪くない。
? 愛してるよ。ねぇ、ずっと言ってなかったけど…何度も、シておいて、本当に、今更だって思ったんだけど…君は言ってくれないみたいだから、僕が、とくべつに、言ってあげるね。
 好きだよ。だいすきだ。あいしている」
 自己満足でしかなかったけれど、伝えていなかった愛の言葉を血と一緒に吐き出した。
 だから、僕は、この手で君を殺すのだ。この先君が生きて誰かを愛する前に、僕以外を愛する前に。死んでほしい。
 僕の肩に頭をもたれてぐったりと動かない彼を抱き締めている足に限界が訪れた。ずるり、と彼を引きずって水の中に落ちて、もがくだけの力もなく、彼を抱き締めたまま、沈んでいく。
 赤い色が流れ出した水の色を眺めて、の心臓が止まったことに、自分でそうしたくせに、泣きながら、涙が水と同化するのを視界の端で見た。
 先に逝った彼を追ってごぼりと最後の息を吐き出す。

 そして、僕らは死んだ。