こちらは簡単な設定部屋になります。
「ぼくたちが愛した悪夢のおわり」はレプリカルークがたくさん出てくる話です。
えっ、ルークはルークでしょ? それ以外いるわけないじゃん、と思ってしまった方はリターン推奨。
ルークがたくさん出てきて混乱させてしまうかもしれませんので。
まぁややこしい?話なので、ここに資料的につらつらと設定を書いておこうと思います。
深くツッコまれるとアゥ痛い痛いってなるので、生温かい目で読んでやってください…←

一応シンルクイオルクを目指したつもりですが、シンルク←イオ風味が強いかもです
 レプリカルーク ?1

 現在のルーク・フォン・ファブレ。七年前最初に作られた被験者のレプリカ。
 レプリカルーク ?2

 七年前のデータに改良と改造を加えられた、ルークレプリカの二体め。
 レプリカはどこまで耐えられるのか、という理論上ギリギリなラインを踏んでの試作品的なものとしてディストの手により生み出された。
 個としての自覚が出てくる前に、無理な行いが祟り、彼は生まれて一週間で拒絶反応として音素解離を起こし、消滅する。
 レプリカルーク ?3

 ?2よりは無理のない改良と改造を加えられたルークレプリカの三体め。
 預言を詠むことができ、預言士として教会に身を置き、必要なときだけ人前に姿を現す。
 最初に人目につく場所へ顔を出すようになった彼にはシンクとは違う仮面が与えられた。顔の左半分を覆う形の仮面をつけ、肩まである赤毛を束ねた彼の名を知る者は極限られる。
 このレプリカはどこまでできるのか。どんなことができるのか。どこまで耐えられるのか。ヴァンとディストにより試験的なスケジュールを強いられた結果として、彼は一ヶ月で廃棄への道を辿ることになる。
 性格は控えめで大人しく、無理を強いるヴァンやディストにも嫌な顔一つせず従った。
 唯一自分を気遣ってくれた教育係であるシンクには異様に懐いていた。
 自分の死期を悟った彼は、自分の最後をシンクの手に託し、消滅した。
 レプリカルーク ?4

 ルークレプリカの四体め。
 預言士として教会に顔を出す傍ら、シンクの補佐として仕事面でも彼をサポートするまでに成長を見せた。
 シンクがヴァンらに試験的なスケジュールを強要することを拒否し、彼を保護しながら仕事をこなしたため、改良ルークの中で彼が一番長生きした。
 シンクの恩恵に与った彼は、一番明るく、子供っぽい性格で、イタズラ好き。ときたま仮面をつけるのを忘れたまま外出したり、人前で派手な行動を取ったりと、レプリカの約束事を守らない問題児ではあったが、それだけ彼がシンクの手を煩わせることを望んでいた子供であったともいえる。
 レプリカルーク ?5

 ルークレプリカの五体め。
 全く第七音素を扱えない代わりに、身体能力がずば抜けて高く、シンクよりも俊敏な動きと思考の柔軟性を持っていたため、ヴァンらの任務に体良く利用され、生まれて一月と半後、戦場にて戦死、消滅した。
 レプリカルーク ?6

 ルークレプリカの六体め。話の一話で出てくるレプリカ。
 今までのデータからバランスを重視して作成されたが、あまり身体は強くない。
 基本値より高い第七音素値を持って生まれた彼は、思考、運動能力面があまり強くない代わりに、第七音素の取扱に関しては今までのレプリカの中で最高の精度を持っていた。それ故シンクがヴァンらに利用されるのを危惧し、彼をなるべく手元に置く生活を続けたが、任務でダアトを離れている間に休みないスケジュールを強いられた彼は身体に支障をきたし、音素解離へ追い込まれる。
 穏やかさと明るさを持ち、同時に虚無感を持ち合わせていた彼は、教会のステンドグラスが好きだった。
 音素解離の前触れで変色し始めた肌を包帯で隠し、最後に行きたい場所として聖堂を選んだ彼は、そこで初めて導師イオンと遭遇する。イオンが最初に出会ったルークは彼であり、その彼が消えたことにイオンが気付いたのはずっとあとだった。
 逃げ出すなどという選択肢は取らず、約束の時間を守ってシンクのもとへ戻った彼は、シンクの腕に抱かれ、三ヶ月という短い生を終えた。
 レプリカルーク ?7

 ルークレプリカの七体め。話の二話で出てくるレプリカ。
 あまり頭はよくないが、運動能力・第七音素値的にバランスの取れた彼は、物事の理解が早く、シンクに従順。
 自分がそばにいないとルークは捨て駒としてまたこき使われるだろうことを知っていたシンクは、どんな場所にでもルークを連れていく決断をした。導師イオンが和平のために動き出し、ヴァンらが裏で動き出したときも、シンクは必ず彼を連れていった。そのため彼は補佐のようにシンクの傍らにいる存在となる。
 シンクは、自分がいなくなったとしても、彼に生きていてほしかった。そのため彼に自分がいなくなったら教団、引いては神託の盾から逃げるようにと彼に命じたが、彼はそれを聞けず、ダアトにあるシンクの自室にてヴァンに発見、処分される。
 生まれて半年を数えようとしていた彼だったが、シンクのいなくなった世界に、彼の生きる場所はなかった。また、生きる望みも、彼には存在しなかった。
 レプリカルーク ?8

 ルークレプリカの八体め。話の六話で出てくるレプリカ。
 地核から生還したシンクの望みで作られた最後のルークレプリカ。
 四ヶ月と少しの生を、激動の中で生き、死闘の末に敗れ、シンクと共にエルドラントにて絶えた。