「ねぇ」
「うん?」
「今日は一緒に行く」
 いつものようにパンを頬張っているところにそんな言葉。ぱちくりと瞬きして向かい側の席にいるルピを見る。なんかちょっと拗ねたみたいな顔をしてる。だから首を傾げて「なんで?」「…なんでもいいじゃない」そう言われてしまえばそうではあるものの。
 トーストの方を口に運んで片付けながら、「今日は商談だよ? ルピ来ても面白くないと思うけどな」ついでにサラダの方にも箸を伸ばした。こっちに来てもどうしても箸の癖が抜けなくて、結局俺は箸を使ってしまってる。対してルピはフォークをサラダのミニトマトに突き刺して「でも行く」と断言。何が何でも、って感じが伝わってきて、俺はふうと息を吐いた。
「いいけど。心配だなぁ」
「…何が?」
「商談の間ルピどこにいるの? ここにいてくれるのが一番安心するんだけど」
 しゃく、と葉っぱの方を頬張りながら考える。
 商談でしかも相手の会社へ赴く、だからルピがいれる場所は俺のいる場所とは別になる。どうしたって。
 ここで、トレパドーラに守られて家にいてくれれば、一番安全なんだ。ここにはスタンガンも拳銃も全部ある。違反に引っかからない程度のものが。いざってときには、手は汚して欲しくないけど俺達を引き裂こうものが現れたならそのときは容赦しないと二人で決めた。だからここにいてくれるのが一番安全なんだ。
 日本じゃない。銃刀法違反なんて法律はない。正当防衛で相手を撃ち殺す、なんてこと、日常茶飯事とまでは言わないけど、ないとも言えないんだから。
 ここは日本ほど平和じゃない。首都に行くんだし、俺だって気をつけてる。一通り身を守る作法は学んだ。ルピを守れるようにも。この手に力はない。だから頼れる道具には頼る。拳銃もその一つ。
「…どうしても来る?」
「……だって相手女でしょ」
 ぼそりと言われて、一つ瞬いた。確かに商談の相手会社は女性社長だけど。別にこっちじゃ珍しい話じゃない。
 首を傾げて「ねぇ、俺が浮気するって考えてる?」「考えてない」「じゃあなんで?」「……だって」拗ねた顔をしたルピがそっぽを向いた。かちゃんとフォークを置いて「最近忙しいじゃない、仕事」と言うから。俺は息を吐く。そりゃあ俺だって放り投げていいもんなら放り投げてます。仕方ないからやってるのに。
 生きていくのにこの世界では仕事をしないとならなくて、そうしてお金を得てこの社会に貢献しないとならないんだ。日本は政治の方が腐ってきてたし同性愛っていうのは拒絶気味だったから、だから海外に来たわけで。俺が望んでるのは最初から最後までお前だけなのに。
 テーブルに頬杖をついて「ねぇルピ、俺が望んでること何か分かる?」「…?」「俺がいっつも望んでることは何か。分かる?」と訊く。僅かに眉根を寄せたルピが「…僕?」と小さく漏らす。「そう」と肯定して俺はがたんと席を立った。反対側まで回ってルピを抱き締める。相変わらず華奢なまま、小さいままのルピを。
 どうして自信なさそうに言うんだろう。自信持っていいのに。俺にはルピが、ルピには俺が。そうやってずっと生きてきた。
「ルピについてこられたら、俺仕事に集中できないよ。お前のことばっかり考えちゃうじゃない。今どうしてるかーとか無事かーとか何考えてるかーとかさ」
「…知ってる。今日、大事な日なんでしょ?」
「まぁね」
 ルピの頭に顎を乗っけて「だから待っててよ。ケーキたくさん買ってきてあげるから」と言う。できるならこの子には家にいてほしい。できる限り仕事はここからできるようにと手配したけど、首都まで行かないとできないことだってたくさんある。
 まとめた休みだってもらえる仕事をしてる。俺はそれくらい、上に立ってる。
「ね? 俺のためにお願い、ルピ」
「……わかった。困らせてごめん」
 俺の胸に顔を埋めて小さな声で謝るルピ。その顎に手をかけてキスをした。黒い髪を撫でる。少し伸びたかな。田舎だからきちんとした理髪店なんてないし、だからしょうがないっていえばしょうがないんだけど。
「ん、」
 舌を絡めれば、相変わらず甘い吐息が漏れる。この子はいつまでたってもこれが苦手だ。固く瞑った目もあの頃と何も変わらない。黒い髪を梳いた指で、掌で、少し赤く染まった頬を撫でた。
 そう、何も。変わったのは世界。俺達は何も変わらない。
 ちゅ、と唇を解放してこつと額を当てる。「いいよ。ルピの言うことならなんだって聞いてあげたいんだけど、俺こそごめんね」と言うと、ルピは緩く首を振った。それから俺の唇に唇をくっつけて「なるべく早く帰ってきてね。一人は暇だしいやなんだ」と言うから、その唇を舐めて「ん、心がける」と返す。それからリビングの時計を見やった。時間だ。もう迎えが来る。
「ケーキ何がいい?」
「タルト」
「了解」
 本当ならいつまでだって触れ合っていたい。だけど俺が誰と住んでるのかなんてこと会社の人間には知られたくなかった。だからルピに触れるとき以外は、ルピと一緒にいるとき以外は、俺は俺でない俺を演じる。もう一人の自分を。
「ごめんね」
「ううん、いいよ。いいから、行って。トレパドーラ洗っとく」
 だから最後まで名残惜しくて手を繋いだまま、歯磨きもしてスーツを着込んで仕事をする格好をして、最後まで、ファンとクラクションの呼ぶ音がするまで手を離せなかった。ルピのアメシストの瞳が揺れる。言いたいことは分かってる、分かってるんだ。だけど俺は行かなくちゃ。
 お前がさみしいって言いたいのは、よく分かってるんだ。だけど俺は、行かなくちゃ。
(なるべく早く帰るよ)
 最後にキスをして、別れた。「わんっ」とトレパドーラに鳴かれてその頭を一つ撫でる。「ルピを頼むよ」と小さい声で告げて黒塗りの車に乗り込んだ。わんとガラス越しのくぐもった返事の声に薄く笑う。
(すぐ戻るよ。ちゃんとケーキ買って、ついでにクッキーとか色々買ってくよ。だからねルピ、だから)

 だから、どうか泣かないでいて。
「…行っちゃった」
 窓の向こうに黒塗りの車が走り去っていくのを見送った。見送って、はぁと息を吐く。今日は憂鬱な一日だ。だってがいないのだから。
 分かってる。大事なことだからわざわざこんな田舎街から仕事場のある方まで行くんだ。はできる限りのことをここでしてる。分かってる。分かってる。だけど僕は、
(僕は)
 ぐいと目元を袖で擦った。はぁと息を吐いてキッチンに取って返した。
 とりあえずは片付け。結局サラダは残っちゃったから、お昼に食べて片付けるとして冷蔵庫行き。今日の夜はどうしようか。ちゃんと帰ってきてくれるかどうか、分からない。連絡も取れない。だっては携帯も持たないから。持ってると仕事場からの呼び出しがうるさくてやだって持たなかった。パソコンだけがこの家にある外との連絡手段。
 携帯がないのは、携帯があるのと比べたら辛い。こっちのは全部英語だもの、持ってたって役に立たないかもしれないけど。それでもって表示されてるところで電話番号を押せば、ちゃんと繋がるんだろう。きっと。
(プライベート用で持ってよって、言おうかな。それで日本語仕様にできたら一番楽)
 かちゃんと食器をシンクに運びながら考える。思考だけ、無駄に働く。音だけでも何かと思ったけど、僕はテレビが好きじゃない。日本で過ごした日の方がまだ多いからどうにも海外の番組は慣れないし。だいたい何を言ってるのか半分も理解できないし、だから見たってしょうがない。音としても、なんとなく不愉快。
 がいたら一緒に見て、教えてもらって、一緒に考えて。同じ時間を過ごして。一緒にいたら。あの体温が隣にあったなら。
 だから今、本当は泣きたいくらいにさみしい。
「…、泣くなよ僕。男だろ」
 ぱしと頬を叩いてみるも、変わらなかった。女々しい自分が怨めしい。は今日仕事なんだ、頑張るために行くんだ。それなのに僕がこんなんでどうするんだろう。いっそ女だったらよかったのにと何度か思ったけど、考えても仕方なかったからやめた。

 それから、とりあえずキッチンはきれいにした。息を吐いて手を洗う。次に洗濯機を回そうかと考えて、先にトレパドーラを洗った方がいいかなと思って。だから玄関まで行って覗き穴を覗いてからかちゃんと扉を開けた。一応約束だ。向こうに誰かいないか、って確認してからドアを開けることは。日本みたいにこっちは銃刀法違反なんて法律はないから。事件は凶悪性の高いものも多い。だからできる限りの防犯に努めることがとの約束。
 ぎいと開けた扉の向こうには、はちきれんばかりに尻尾を振っているトレパドーラがいる。
「おいで。洗ったげる」
「わん!」
 元気よく返事をされた。鎖を外して、開けたままの扉の向こうへ入っていくトレパドーラに続いて家の中に入る。
 ぱたんと扉を閉じて細く息を吐く。
 外は、英語だらけで。田舎だからすごく平和で、馬なんかいるし、何回か乗馬ってものもしてみたこともあるし。トレパドーラを離して散歩もできるし。それはもちろんも一緒で。だけど今日は、無理かな。僕が一人で行かないと。
 二人の時間を当たり前にしてしまうと、一人の時間がひどくさみしい。泣きたくなるくらいに。
 そこで足元に擦り寄るトレパドーラに気付いて視線を落とした。「うう」と小さく唸られて、口元を緩めてしゃがみ込む。シベリアンハスキーって種類の大型犬。が番犬にしようって言って買ってきた子。二人で育てた。小さいときから。しつけもきちんとした。トレパドーラはいい子だ。僕らによく従う。
「お前はいい子だね。僕はを困らせてばっかりなんだよ」
 ぽつりと独り言を漏らす。擦りつけられた冷たい鼻先と吐息に片目を瞑った。涙が、滲む。
がいないとね、僕はさみしくって。お前は外でさみしくない?」
「うう?」
「…わかんないかな」
 くしゃとトレパドーラの頭を撫でた。「お風呂場、行こう」と歩き出せば、尻尾を振ってついてくる。かちゃかちゃという爪の音。今日はきちんと掃除しようかな。がいるとなんだかんだでいつもサボり気味で。だからがいない間にやれることをなるべく。なるべく。
「、」
 ぱしと口を押さえた。油断すると嗚咽が漏れそうになる。
 こんな弱い自分が、がいないと本当にダメな自分が、僕は嫌いだ。
(…夜になっちゃった)
 なんだかんだで、きれいにしようとトレパドーラを洗って洗濯機を回して、洗濯物を干して。庭で栽培してる野菜とか玄関を飾る花に水をやって。お昼を食べて。片付けをして。日本から持ってきた本を午後斜め読みして。雑誌くらいならこっちのでも眺めるくらいはできるから、が取ってくれてる通販のやつを斜め読みして。それから掃除機をかけたり家をきれいにして。
 散歩もして。今日は少し短めで。だって一人だから。がいなかったから。トレパドーラには悪いかなと思ったけど、一人で歩く気にはなれなくて。
 夜に、なって。外が暗くなって。トレパドーラはまだ家の中にいる。
「おいで」
 ソファに座って、いつもなら隣にいる人がいないのがさみしいから、僕はトレパドーラを呼んだ。たったか寄ってきてソファに跳び乗るこの子はいい子だ。僕らのいうことをよく聞く。
 もう、作るのがめんどくさいから、カップ麺にしてしまおうかと考えて。トレパドーラの体毛に顔を埋めてその背中を抱いた。犬だから当たり前に人とは違う抱き心地だけど、何の体温もないクッションよりはよっぽどいい。洗ったからシャンプーのにおいがする。
はいつ戻るかな…」
 のためなら料理だってなんだってできる。だけど自分のためだけには、なんだか面倒で。
 がいないと。二人で、一つだから。一人では、僕は。
 きぃ、と僅かなブレーキの音がして。はっとして顔を上げる。ぱたんと一つ耳を動かしたトレパドーラが僕の腕をすり抜けて玄関の方へ駆けていく。僕もそれを追いかけた。ばたん、と音。どう考えても車。ブレーキの次にばたんなら、ドアの閉まった音。そしてドアが閉まったなら、
「ただいまー」
 がちゃん、と玄関の扉が開いて。「わんっ」とトレパドーラが僕より先にを出迎えて。疲れた顔をしてしゅるとネクタイを解いたが「はいただいまトレパドー、」言い切る前に僕と視線を合わせて、それから困ったように笑った。
「ねぇ、いつも泣いて出迎えられる俺は、笑えばいいのか泣けばいいのかどっちかな」
「どっちでもない。僕を抱き締めればいいんだよ」
 ぐいと目元を袖で擦る。それで言った通りに抱擁された。苦しいくらいに。「ただいまルピ」という声がすぐ近くで聞こえる。吐息が耳をくすぐる。
 縋るようにその背中に腕を回した。「おかえり」と返す。トレパドーラは生きてるしあったかいけど、でもやっぱり僕はこの体温でないと。
「ご飯、なんにも用意してない」
「え、ほんとに? じゃあケーキがご飯かなぁ」
 笑ったが紙袋を掲げる。「あのね、ケーキとクッキーと色々買ってきたから。甘いものはあるよ」と言って僕の唇に唇を寄せる。
 甘いものもいいけど、僕が一番好きなものは君。君といる時間。君と過ごす時間。
 だから、別にお土産なんていらなかった。だけどが「ルピがそれ以上痩せると俺が困るので、はい食べましょう」と手を引くから。引っぱられるままに歩いた。そういえば僕体重落ちたんだっけ。
(甘いもの、よりも、お肉とか食べた方がいいんじゃないかなぁ)
 少しそんなことを考えたけど、まぁいいかと思って。それから「あ、トレパドーラにもご飯」「まだ? じゃあ今日はみんな一緒に食べようか」と言われて「わん!」とトレパドーラが返事をした。まるで全部分かってるみたいだ。犬は頭がいいらしいけど、一体どの辺りまで僕らのことを理解してるのかな。
 が紙袋をテーブルに置く。だから僕はお皿の方を準備する。その間にがトレパドーラにご飯をやる。
「商談、どうだったの」
「ん、上々。予定通りだよ」
「そう」
 どうせ仕事の内容はよく分からないだろうから、そうとだけ言う。ざらざらとお皿にドッグフードを盛ったが顔を上げて「今週末はロンドン行こうね。色々買い物しよう」と言う。僕は「うん」と返した。がトレパドーラの頭を撫でるのが視界に映る。
 ほっとしていた。心の底から。
 僕はこの人がいないと、生きていけない。息もしづらくなる。全部が重たく感じる。
 がいるから僕は生きていけるのだ。
「ねールピ」
「何?」
「泣いたの? 俺の知らないとこで」
「な、泣かないように努力したもん」
「そう」
 夜、ベッドに入って、天蓋からの明かりだけが灯る部屋で、俺達は同じベッドで寝転がっていた。本当なら今日は疲れてるからすぐ眠りたいところなんだけど、ルピにさみしい思いをさせたことは確かだったから、まだ寝ない。寝れない。
 天蓋つきのベッド。声が他へ漏れることとか景色を遮断したいこととか色々考えて、天蓋つきのベッドを買った。おまけにキングサイズだから部屋に入れるのが大変で、そのためにこの部屋は四角面の一つが大きな窓ガラスになっている。その向こうには庭。木々が生い茂り他から見えないようにした庭。
 手を伸ばす。そうすると天蓋の中にある小さなライトの光が揺れる。
「ルピは俺がいないと本当に駄目な子だね」
「…うん」
「嬉しいよ。そんなに俺のこと思ってくれてるんだから」
 だからその手でルピの髪を撫でた。「上おいで」と言えば、ルピが四つん這いで俺に跨るようにして頭上からの光を遮る。揺れるアメシストの瞳。その向こうから、光。
「僕はおかしいのかな」
「どうして?」
「君みたいにできないよ。君は僕のことを考えて、でも仕事して、外では外の顔作って。僕はそんなふうに切り換えができない」
「いいじゃないそれでも。何か困るの?」
「だって…そんなの変だ」
 ぼすと俺の胸に顔を押しつけたルピが俺の上に乗っかる。全体重かけられるとさすがに重い。重いけど、その重みも一人じゃ得られないものだ。
 黒い髪を撫でた。少し伸びたその髪。週末街に行ったら理髪店に寄ろうか。買ったものは全部宅配にすればいい。タクシー手配して、車は運転しないで二人で行けばいい。使えるところで使うのがお金だ。将来のための貯金だって忘れてない。
 変だと、言うのなら。俺だって変だ。ルピのためなら何でもできる。どんなものでも切って捨てられる。
 俺が今下敷きにしてる枕の下にだって、銃が潜んでる。
 俺達を引き裂くものが現れようなら俺は、容赦なく、相手を撃ち殺すだろう。それが誰であろうと関係なく。一切何も思わず、躊躇わずに、引き金を引ける。
 こんなふうに考える俺も、よっぽどおかしい。
「ねぇルピ、別におかしくないよ。変でもない。俺も、お前のためだからできるんだ。お前のためじゃなきゃここまでできないよ」
「…そうなの?」
「そうだよ。だから自信持ってよ。俺にはお前だけ、お前には俺だけ」
「……うん」
 ルピの髪を撫でる。疲れてるからさすがに今日はできないけど、明日になったらまた抱いてあげるから。満足するまでしてあげるから。だけど今日は、眠いんだ。さすがに。外での顔を長時間続けてしかも真剣な話し合いの腹の探りあいの場。できるなら遠慮したい限りだけど、役職だ、しょうがない。
 だから俺は今安堵で意識が遠のきそうになっている。
 ルピがいるから、俺は安心してここにいられる。
「ねぇルピ」
「うん」
「俺は本当に、お前のこと、愛してるよ」
「僕も一緒」
「うん」
「…、寝る?」
 顔を寄せたルピに口付けられた。その唇を舐め上げて「ごめんね、ちょっと眠い」と漏らす。目を凝らしてルピの顔を見ようとするも、どこかぶれた。さすがに疲れてる。だから目を閉じて「明日、になったら色々、するから」と漏らす。
 手を握られて、握り返した。薄く目を開ける。揺れるアメシストの瞳は、俺にだけ従順だ。
「愛してるよ」
「僕も、愛してる」
「ん」
 だから、目を閉じた。
 明日になったら慰めてあげる。今日さみしかった分全部満たしてあげる。だから、今日はもうおやすみ。

「楽園」を求めた
(世界を形作れる、あるがままに在れる、そんな途方もない場所を、それでも俺達は)