資料2 『鬼について 具体例記載』
・鬼の食事について

 鬼はエコな生物であり、ほとんどは『水』と『生物の体液』があれば生存可能である。
 しかし、空腹となったその時その時に狩りをするのは効率的でないためか、あるいは面倒なのか。鬼のほとんどは人間、あるいは家畜を攫ってきて囲い、その血をすすって生きるという。
 多くの鬼は体液目当てにお稚児(男色の対象とされる若年の男性の意)として男児を攫うというのは有名な話である。
 鬼曰く、まだやわっこい男児の体液は美味なのだという。
 鬼の食糧源となるため、攫われた男児は概ね大切に扱われる。(中にはそうでない使い捨ての場合もあり、そういった鬼は悪食として鬼の中でも疎まれるらしい

 また、その道の人間の霊力や呪力、力を喰らうという目的で人間を食すこともあるが、鬼には人としての味覚はないため、何かよくわからないものを咀嚼している度し難い感覚らしい。
・鬼の体について

 鬼は人間に似た姿をしているが、陶器のように冷たい肌をしており、体の細部も変形可能である。(たとえば舌を異様に長くしたり、折れただろうと思う腕が何事もなかったように元に戻すなど
 鬼がなぜ人間と似た姿をしているのか、鬼自身にも謎である。

 基本的には人と同じ姿を崩さない鬼であるが、その似姿を捨てたとき、絵巻物で見るような恐怖の権化となるという。
・鬼の力について

 鬼には実に多種多様な力がある。
 自然発生する生物だけあり、多くは自然由来のものだが、発火の能力であったり、超人的な力であったり、水や氷を自在に操ったりと、鬼の能力は多岐に渡る。

 その能力を恐れた人間により進められている『鬼狩り』
 それに対抗すべく、力ある人間を喰らいその霊力や呪力をもらい受けて自らの力を高める、鬼による『人間狩り』
 長く続いた鬼と人間の殺戮の歴史は留まることを知らない。
追記。鬼の性交について

 鬼は大地、自然から生まれ落ちる力の結晶であり、完成された存在であるため、そもそも寿命の概念もない。そのため『性交して子孫を残す』という発想がない。
 故に、情事などへの欲も薄いが、お稚児から効率的に体液を摂取するために性交をすることもあるという。
 体液は血だけではなく『涙』『汗』『唾液』『精液』なども含まれるため、そういったものが分泌される床の時間は鬼にとっても都合が良いのだろう。
 このためにまだ右も左もわからない男児を攫って自分好みに仕立て上げるのではないかと推測される。
 また、体液は濃ければ濃いものが栄養となるらしく、精液の摂取のため、本来であれば13、4の精通を早めさせて自らの栄養源とする。