さて、年が明けましたよ。お久しぶりです、私です(
 今回は年明けを迎えた皆さんのもとを回ってみようと計画しております!
 なお、管理人が若干多忙のため簡単な会話文での進行となりますが、暇潰しに読んでやるよって優しい方がいらっしゃることを願っています…。
〜原作沿いの場合〜
 さて、もうちょっとで連載完結を控えている原作沿いカップルのもとにやってまいりました。
 おや、元旦の朝から何やら騒がしいですね。「ちょっと動かないで。ずれる」「着付けまだ? 来ちゃうよ」「だから動くな。殴るよ?」「ごめんなさい動きません」おやおや。会話から察するに、日本文化大好きな彼に彼女の方が着付けをしてあげてるみたいですね。ん? 何かおかしい? 気のせいですよ、気のせい。
 さてさて、事情を察してくれている男主くんと、私のことなどガン無視の恭弥くんのもとへ行ってみましょう〜。
 はい、当たり前のように玄関扉をすり抜けて、お邪魔しまーす。
 二人は居間でしょうか。行ってみましょう。
 畳の居間に入ると、スタンダードな着物に現在進行形でお着替え中の男主くんがいました。
 やぁ、お邪魔してますよ。

「新年明けましておめでとうございます!(着物に正座でご挨拶)」
「(男主くんの着物の襟元を直しつつ)…なんでそんなに元気なあけおめ挨拶なの」
「いや、日本って言えば年末年始の行事も有名じゃん。とくにこの着物! ちゃんとしたのはなかなか着る機会ないしさ。キョーヤんちにちょうどいいサイズがあって助かった」
「そうだね(私の事前調査によると、男主くんが着ている着物は恭弥くんが新しく仕立てさせたもののようですが…)」
「あ、そうだ。ねぇお正月なんだから、コレやりたい!(男主くん、持参の日本観光のガイドブックを取り出す。あちこちに付箋があって使い込まれている感満載)」
「はぁ?(顔を顰めつつもガイドブックをめくる恭弥くん) もちつき…羽根つき…書き初め…凧上げ…福笑い…かるた………これ全部?」
「うん」
「……はぁ(溜息)」
「え、無理? 難しい?」
「うちにあるものとないものがあるから…ちょっと待ってて(携帯を取り出しどこかに電話をかけ始める)」
「あ、えっとキョーヤ、無理にとは」
「うるさい」
「すんません」
「…草壁? 僕だけど。他に暇そうな奴に声かけて、揃えてほしいものがあるんだ」
「(やっぱり…。すんませんクサカベさん。名前も知らない風紀委員の皆さん……)」

 ふむふむ。年末年始だろうが風紀委員の皆さんは年中無休なんですね…。大変だなぁ。
 しかし、男主くん。年始にカップルでやることと言ったら決まっていませんか? ねぇねぇ。
 察しのいい男主くんですが、その点については我慢? または保留? しているようで、笑顔で流されてしまいました。しかし私も食い下がりますよ。ねぇ男主くん、恭弥くんと姫始m「そうだ、大事なこと忘れてた」「…何」「初詣! 行かなきゃ。せっかく着物着たし、今年一年も二人で幸せでいられますようにってお参りしてこう?」おや。見事に遮られてしまいました。
 おや、おやおや。恭弥くんが照れていらっしゃいますよ。原作テイストの強い恭弥くんのはずが。
 おっと。気のせいか睨まれた気がします。トンファーをぶん投げられる前に邪魔者は退散しますか。初詣、いってらっしゃーい。ついでに姫始めも期待していますよっ。
〜シン・コンの場合〜
 続きまして、シン・コンのお二人がいる雲雀家マンションにやって来ました。
 新婚じゃありませんよ、シン・コンです。シンデレラ・コンプレックスの略です。どなたかもっとかわいい感じの略し方を発見したらぜひ教えてくださいね…(
 ごほん。気を取り直して…え? お話は夏で止まっている、って? 嫌だなぁ細かいところを気にしちゃいけませんよ! そのお話の二人がお正月を迎えたらってIF設定なんですからね!
 さてさて、恭弥くんは雲雀家マンションの五階がお部屋でしたね。私はエレベーターに乗らずに壁すり抜けで五階まで行ってしまいますね〜。はい、到着。
 ここはピンポンを押すべきでしょうか? 恭弥くんが出てきたら間違いなく顔を顰めて私を閉め出すでしょうが…まぁ閉め出されても壁すり抜けでお部屋に入りますけどね!
 じゃあ今回はそのままお邪魔しまーすっと。
 新年明けましておめでとうございますーお二人とも。もうちょっとで親公認のカップルになれそうで作者は安心し…。おや? いませんね。お留守ですかね。
 ふむ。書き置きもないし、二人はどこへ行ってしまったんでしょうね。私が来ますよって連絡しておいたはずなんですが…。
 仕方がないですね。お兄さんズに話を聞きにいってみましょう。何か知っているかもしれません。
 まずは四階、次男の画家のお兄さんを訪ねてみます。
 明けましておめでとうございますー。つかぬことをお伺いしますが、恭弥くんと男主くんの行き先をご存知だったり……おや。寝てらっしゃいますね。絵の具だらけの服で、それもソファで。もしもーしお兄さーん。風邪をひきますよー。…ダメですね、起きそうにありません。私は優しいのでお布団被せておきますね。
 仕方ないので長男のお兄さんに話を聞きに上の階へ。
 こちらのお兄さんは、どうやら新年早々お仕事のようです。もうスーツを着てらっしゃいます。
 あのぅ、明けましておめでとうございます。恭弥くんと男主くんがどこへ行ったかご存知ないですか…?

「愚弟と好き者なら、大晦日からホテルのスイートにしけこんでると思うけど」

 あ、そうなんですね…。長年付き合ってるカップルは違いますね。いや、カップルになったのは最近なんですっけ。でもまぁわりとずっとカップルみたいなもんでしたよね。ねぇお兄さん、と話を振ってみると嫌そうな顔をされました。「行くのはやめておきなよ。それともキミも好き者の部類? そういうのは一人いれば充分だから消えてくれる。僕はこれから仕事なんだ」あ、はい…なんかすみません…お仕事頑張ってください…。
〜歳の差カップルの場合〜
 気を取り直しまして。我がサイトの中であらゆる意味で犯罪度の高いお二人のところにやってまいりました! 一回りも歳が違うのに現在最もラブップルな二人ですが、さて、ナニをしていることやら…。
 まずは恭弥くんのお宅へ行ってみましょう。こちらもラブホにしけこんでいる可能性が高いですが…。
 相変わらず殺風景なお庭風景を横切りまして、玄関扉をすり抜けまして、お邪魔しまーす。明けましておめでとうございますー。いらっしゃいますかー。

「ま、まって、だれかきた」
「ん? チャイム鳴ってないけど」
「だから、まってって、い…っ、ぁ、」

 おや。おやおや。
 お部屋からじゃありませんね。近いですよ、これは。居間ですかね。ストーブつけて姫始め中ですかね。
 よおし、覗いちゃおっかなー。イチャラブなワンシーンの一つくらい提供しないと読者に申し訳ないし…。よーし、お邪魔しまーす壁すり抜け〜。
 おや? ストーブつけてお布団広げてレッツプレイではありませんね…。二人ともこたつにいますね。男主くんの上に恭弥くんが座ってるだけですね。えーなんだつまんない…。
 ん? いやいや、よく見ると恭弥くんの表情がだらしないですね。アヘ顔ってやつに近いです。もしやこれは、こたつという冬季限定アイテムがあるときにのみプレイ可能というこたつかがりという体位では…。
 近づいて確認したいものですが、恭弥くんの手にお手製釘打ちバットがある辺りがうかつに近づけませんね…。私は確かに壁すり抜け〜なんて普通にやっていますが、殴られたら視覚的には痛いですし。当たったらやっぱり痛いですし。
 仕方がないので居間の入り口からお二人を観察することにします。
 そういえば男主くん、髪が茶色ですね。いい加減金髪は卒業されたのですか? 気になったことを訊いてみたところ、男主くんは社交性の高そうな営業スマイルで「そー、いい加減卒業。まだ恭弥が慣れてくれないんだよね」と答えつつ恭弥くんの首にキスしています。さりげなく乳首もいじくり回しているような…。さすが変態おにーさんだ。
 てっきりラブホにしけこんでいるかと思ったんですが、と声をかけてみると、男主くんは肩を竦めてみせます。「それでもよかったんだけど…近場はみんな行っちゃったし、あんまり頻繁なのもよくないかなぁと」ほぅ、なるほど。そんなに頻繁に行くんですね…。「恭弥が行きたいってとこにね。あとは遠出になるから、旅行の計画とか立てないと難しいんだ」ほぅほぅ、なるほど。ラブホ巡りの旅行ですか。なんというかさすがですね…。
 恭弥くんの息遣いがさっきより荒いですね。キスと乳首攻撃が効いてるようです。やはりこれはこたつかがり…。
 言いかけた私にこたつの上のみかんが放り投げられました。おっと。ってみかんもったいない! 投げたのはもちろん恭弥くんです。私を睨んでますね。「もういいだろ、出てって。邪魔しないで」「なんだ、もう限界? 全然我慢できないじゃん」「うるさ…っ」ふむ。やはりこたつかがり中なんですね。なるほど。気になる人はこたつかがりでググってみましょう!
 さて、みかんがもったいないし、最後にはバットを投げつけられそうなので、邪魔者は退散しますかねー。よい姫始めを!
 〜アラウディ連載の場合〜
「ねぇ、あんな中途半端なとこで放置してるのにお正月話とか言ってるの? 君さ、馬鹿なの? 死ぬ? 殺してあげようか」

 あ、明けましておめでとうございます…クールビューティーなアラウディさんが口角を引きつらせながら私を踏みつけている時点で察しています…本当に申し訳ございません…。放置プレイというプレイですみません…。その銃で頭を吹っ飛ばすってことだけはご勘弁ください視覚的に。
 たいそう機嫌の悪いアラウディさんですが、我がサイトでも貴重な年下中性男主くんが着物を着てやってくると現金でした。私のことを蹴飛ばして見なかったことにしました。
 事情を察してくれる賢い男主くんはちらりと私を見たのみでアラウディさんのご機嫌取りに出てくれます。「お待たせしました」「そんなに待ってない」これ、嘘です。三十分は私を踏みにじりながら待ってましたよ。「似合いますか?」ぴら、と袖を揺らして軽くお辞儀する男主くんはあざといです。アラウディさんがプルプルしてます。

「日本の、着物だろ。よく似合ってる(男主くんには本当に現金のようです)」
「アラウディの分もあっちにありましたよ。せっかくだから着ましょう」
「…いいよ。だいたい、着付けとか分からないし」
「俺がしてあげますよ」
「もっと遠慮する」
「なんでですか? 別にどこも触りませんよ。大人しくしててくれれば(小悪魔スマイルだ…)」

 年上を転がすことがウマイ男主くんですね…自分の魅力を心得ています…。アラウディさんがたじろいでますよ。
 だがしかし、ここでまさかの仕事先の同僚と上司が乱入です!

「アラウディー酒を持ってきたぞ!(すでに出来上がっていそうな赤顔のジョットさん。足取りが怪しいです)」
「あれ、着物着てるの? 日本のお正月みたいだね。似合ってるよ(ナチュラルに男主くんを褒めたあとアラウディさんに睨まれて口ごもるコザァートさん)」
「全く、エレナが実家で家族と過ごす予定がなければ、新年早々からあなた方と飲むことなど考えられないというのに…(一人ブツブツモードのDさん)」
「……あー、邪魔だったか?(空気を読んだGさん)」

 アラウディさんは今にもプッチンしそうにこめかみが引きつっていましたが、男主くんにやんわり手を握られるとあっさりそちらを優先するところがなんというか…いえ、いいんですけど…。ベタベタなんですね。いいんですけど。一回り以上歳の差がありそうですけど…。もしかしたらヤることヤってないだけで犯罪数で言ったらこっちの方がもごもが。
 男主くんがにっこり笑顔でアラウディさんを魅了しているうちに私は退散します。
 そのうち! そのうち更新しますからね! 負け犬の遠吠えじゃありませんよ! 連載でだってイチャコラ…にはならないでしょうが…せめて両思いくらいには…しますからね…!
〜沖田連載の場合〜
「おうおう、こっちも更新止まって久しいじゃねェか。上の奴ほどとは言わねェが、やる気あるんでさ? あんた」

 自称ドSの星からいらっしゃったという総悟くんにも足蹴にされました…。むしろ何度も踏みつけられています。くそう、後半の私のこの扱いはなんなんだ。一番最初が一番マシであったぞ…。
 などと弱気にはなれません。最後はイチャラブで〆てもらわなくては私が困りますから!
 さてこちらのお正月は……ああ、なるほど。新年会という名の飲み会で男主くんが扇子を使った舞を披露しているので余計に機嫌が悪いわけですね。でもしょうがないですよね。新人っていうのはこういう会で何かしらやらされるってもんです。そこは真選組の先輩として大きな懐でいてあげないと。
 しかしドSの星からいらっしゃった王子様の機嫌は悪いままです。私を踏みつけては「だいたい、忘年会でも、さんざん踊ったろーが。なんで新年会もなんだ。松平のオッサンの命令じゃなきゃ、今頃…っ」げし、げし、私踏まれまくりです。痛いです総悟くん。
 いや、仕方ないですって。ほら男主くんああいうの上手ですから。お酒の酌も上手ですから。前職的にもしょうがないですって。慣れてる感溢れてますもん。ほら、見目麗しいですし。眉目秀麗ですし。そう、うちのサイトで一番のべっぴん系男主くんですし。
 私が一生懸命説明したところで総悟くんの機嫌は悪いままです。このままでは私が八つ当たりの的です。何か逃れる手はないだろうか…。
 と、思っていたところへ扇子が飛んできました。どうやら男主くんがわざと投げてくれたみたいです。艶っぽい笑みで「滑った。総悟」「…けっ」ひょいっと扇子をつまんで仕方なさそうに男主くんに扇子を渡しに行く総悟くん。それ今だっ、私は天井に避難しますねっ。ありがとう男主くん! 空気の読める男って素敵ですよ!
 さて、ここで帰るわけにはいきません。なぜならこれでお正月特集はおしまいなのです。
 お気付きの方もいらっしゃるでしょうが、以前のアンケートで上位にランクインしたお話のカップルをピックアップして取り上げてきました。更新度に全然反映されてなくてひじょーに申し訳ない限りですが…。

「そうだ。踊ろうか」
「さっきから踊ってんだろーが。もういいだろィ」
「俺じゃないよ。総悟が」
「ハァ?」

 おっと。下で進展があったようですよ。様子を見てみましょう。
 どうやら総悟くんの機嫌の悪さを見かねた男主くんの提案のようですね。パチンと扇子を閉じて着物の袖の中に落とす仕草にすら艶があります。微笑みかけられて総悟くんは戸惑っていますね。「…まともな踊りなんてしたことない」ぼそぼそ、珍しく自信のなさそうな総悟くん。しかし、男主くんに差し伸べられた手を跳ね除けることができずに指をかけてしまう辺りがかわいいですね。軽く乙女入ってます。
 何を踊るのだろうと思ったら、まさかのワルツでした。舞踏会なんかでの定番ですね。ここは銀魂の世界ですが、まぁ細かいことは言いません。男主くんならそんなこともあろうと納得しておきます。
 さてさて、完全に二人の世界になってしまいました。松平さんと近藤さんが完全に酔っ払ってピューピュー口笛鳴らしてますが聞こえてませんねこれは。あ、土方くんは呆れてますね。呆れながらお酒を飲んでいます。
 なんというか、お互いだけ見つめ合ってワルツを踊っている姿は、まぁ絵になりますね。というかそのままだとちゅーでもしそうな…あ、した。いっそう口笛がうるさくなりますし、土方くんはお酒を吹き出しますし、他の隊員から野次とも悲鳴ともつかない声が上がっています。みんなお酒入ってますね。ほどほどにしないと明日に響きますよー。
 心配しなくたって男主くんは総悟くんしか見てません。浮気はありえないでしょう。新年会が終わったあとの姫始めに期待大ですねっ。
 さて、お正月特集はこの辺りでおしまいにしようかと思います。
 次こそはお話を更新したいところですね…!
 それでは、最後まで目を通してくださった方がいましたらありがとうございました。本年もvitaをよろしくお願いいたします。